しずくの暮らしダイアリー

きまぐれ・ミーハー主婦の備忘録

映画【ブルージャスミン】みどころ&感想(ネタバレあり)

映画ブルージャスミンを観ました。

米津玄師さんの曲に同名の作品があるみたいですね・・・

知りませんでした。笑

 
この作品は、映画ライターのよしひろまさみちさんがご紹介されていて知りました。

ブルージャスミン”と聞くとなんだか“美しい花”を想像しますよね。

その内容はいかに!?

あらすじ、感想などまとめました。

 

“ブルージャスミン”

 

この記事でわかること

 

 

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映画情報

2013年 アメリカのコメディ・ドラマ
最初はNYとロサンゼルスで限定公開。

日本での公開は翌年。

Wikipediaより

 

あらすじ


映画『ブルージャスミン』予告編

 

上流階級から転落したヒロインが再起をかけて奮闘し、苦悩する姿を描いたドラマ。ニューヨークの資産家ハルと結婚し、セレブリティとして裕福な生活を送っていたジャスミンは、ハルとの結婚生活が破綻したことで地位も資産も全て失ってしまう。サンフランシスコで庶民的な生活を送る妹ジンジャーのもとに身を寄せたものの、不慣れな仕事や生活に神経を擦り減らせ、次第に精神が不安定になっていく。それでも再び華やかな世界へと返り咲こうと躍起になるジャスミンだったが……。

映画.COMより引用

 

監督とキャスト

監督:ウディ・アレン

御年84歳!!(2019年現在)

アメリカ映画界の超ベテラン。

1969年に初監督作品「泥棒野郎」を公開。

監督のほかにも脚本執筆、俳優として演技もこなす。

映画ファンならお馴染みの情報かもですね。

 

2000年代の有名な監督・脚本作品としては・・・

それでも恋するバルセロナ(2009)

ミッドナイト・イン・パリ(2012)

☆カフェ・ソサエティ(2017)など他多数!

一度は耳にしたことのある作品があるはずです。

 

キャスト

ケイト・ブランシェット(主演)

この作品で第86回アカデミー賞 主演女優賞を受賞!

ケイト・ブランシェットといえば、個人的にはロード・オブ・ザ・リングシリーズのエルフ役の印象が強いですね!
最近の出演作ではディズニーの実写版「シンデレラ」
意地悪な継母役を演じていたっけ。
他にも出演作を挙げるとキリがないけど
私が観てきた作品はそのくらいかな~

 

その他のキャストは

サリー・ホーキンスパディントン、幸せの絵の具 愛を描く人モード・ルイス)

アレック・ボールドウィン(アリー・スター誕生)

・ボビー・カナベイル(ANNIE・アニー、シェフ三ツ星フードトラックはじめました)

 など

これらのキャストの中で、サリー・ホーキンスは映画「幸せの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」でカナダに実在した画家を演じていましたが、その作品が素晴らしかったです。

 

みどころと感想

ケイトが演じる“残念な女性”

この映画の見どころの一つは、主演のケイト・ブランシェットが演じる“セレブ妻”からの転落ぶりではないでしょうか。

涙で落ちたマスカラでゾンビフェイスになりながら、夫に不倫を問い詰めるシーンなど、映画全体を通して「ロード・オブ・ザ・リング」や「シンデレラ」とは違った可哀想な女性”を見事に演じておられます!

そして、ここでちょいとネタバレをすると・・・
この映画はハッピーエンドでは終わりません。

映画を観た方は「え!?ここで終わり!?」と思った方も多いのではないでしょうか。

主人公のジャスミンは、夫の詐欺行為によってセレブ妻から一文無しに転落します。
不本意ながらも、他に頼る人の居ないジャスミンは、妹のジンジャーの家に居候する。

口では「助かるわ」と言いつつ、ジンジャーのような庶民的な生活にはどこか満足できない

居候しながら理想の生活をもう一度手に入れるため、あれこれと奮闘するが・・・

社会的な地位の高い仕事に拘ったり
新しく出会った恋人に気に入ってもらえるよう嘘をついたり、、

結局は前のような裕福な生活や、“資産家の妻”という自分の地位に無意識に拘っていたのですね。

それ以外の生活や幸せに気づけないまま苦労し、その後の展開は謎のまま終了。

「お金や地位よりも大切なもの」にいつまでも気づけない人は、こうなりますよ

というウディ・アレンからのメッセージのような・・・

 

ジャスミンとは正反対の妹ジンジャーとの対比

対照的なのが、サリー・ホーキンス演がじるジャスミンの妹ジンジャー

彼女にもジャスミンと同じく一度の離婚歴はありますが、二人の(ヤンチャな)息子に恵まれています。

しかしその生活ぶりは、決して裕福ではない。
けれど“今”を生きるには不自由ない生活。

さらに、大金持ちではないけれど純粋にジンジャーと子供たちを一途に愛してくれる恋人もいる。近々再婚を考えている二人。

 

ここでも少しネタバレ挟みますが、ジンジャーの離婚の原因の一つには、ジャスミンの前夫が関わっています。


言わば、ジンジャーとその前夫も詐欺の被害者なのです。

そんな状態であっても、突然やってきた姉のジャスミンを快く居候として迎えるジンジャー。

 

ところが、凡人の生活の全てがあまり気に入らないジャスミンは、ジンジャーの恋人も苦手。

ジャスミンに「他にもっとマシな男がいる」と耳打ちされ、ジンジャーは一時的に別の男性に心を奪われ盲目になってしまうのです。

しかし、その男には妻がいると分かり、自分の恋人の大切さを改めて認識する。

お金や地位はないけれど、飾りすぎない等身大の生活に幸せを感じられるのがジンジャーの魅力であると思います。

 

キャラクターそれぞれの生活を、この映画を観た人は自分に置き換えられるのではないでしょうか。

ジャスミンの生活はかなり裕福なので、私には到底無縁のものですが・・・笑

 

 

まとめ

今回は映画ブルージャスミンの感想などまとめました。

映画の見どころを振り返っておくと

ケイト・ブランシェットの演じる“残念な女性”の転落ぶり

(ケイトはこの作品でアカデミー賞、主演女優賞を受賞)

・正反対の妹ジンジャーの日常にある等身大の幸せ

・それぞれの生活を自分に置き換えてみたら、何が幸せか分かるかも!?

といったところでしょうか。

さらに、途中でも書きましたが、この映画の終わりは“その後、どうなったのか?”

を想像できる終わり方でもあります。

 

良い物を求めることが悪いことではないけれど、一つの形に捉われない自分を保っていたい、そんな風に感じる映画であったと思います。