しずくの暮らしダイアリー

きまぐれ・ミーハー主婦の備忘録

羽田圭介著【ポルシェ太郎】あらすじ・感想は“一周まわって〇〇”な話!?

こんにちは。

先日、羽田圭介さんの著書「スクラップ・アンド・ビルド」の感想を投稿しましたが、それに続いて今回は「ポルシェ太郎」を読みました。

 

羽田さんの作品を1冊も読んだことが無かった時には想像すらできませんでしたが・・・

ハマっています。笑

 

次の作品も早く読みたくて読みたくて・・・

ということで、「ポルシェ太郎」感想まとめてみました!

 

 

ポルシェ太郎

ポルシェ太郎

 

 

 

 この記事に書いたこと

 

簡単なあらすじ

 

あらすじを箇条書きでまとめると・・・?

 

・35歳で起業した社長が主人公

・自身の会社が軌道に乗ってきたところで、年収と同じ額のポルシェを購入

・ポルシェを買うも周りにはその良さが伝わらず、価値観の違いに思いを巡らす

・会社の更なる成長のため(回り道より効率よく成長したいとの考えから)、闇社会との繋がりをもつ。後に、自分の生命の危機に直面することにもなる。

・ ポルシェの購入と同時くらいに、若くて美人な彼女もゲットする。

しかし・・・

 

自身の価値観と周りの視点との違いに戸惑いながら、迷いながら

自分が“良い”と思う物を追い求め

手に入れられるもの全てを手にしようとした結果・・・

彼の価値観にも変化が出てくる。

 

若社長故のツッパリ感から

時には痛い思いをしながら

彼の心境はどのように変化するのか!?

 

そんな世界を楽しめる内容になっています!

 

 

「車の事なんて何も知らな~い。」そんな人でも楽しめるよ!

 

主人公は35歳、若社長。

ポルシェを購入できるくらいの収入がある小金持ち。

小説全体が「男性的な価値観」が強い。

 

そんな風に見えるタイトルでもありますが

「物事に対する価値観」が一つの大きなテーマになっているので

車に詳しくない人でも楽しめると思います!

 

実際、私も車にはほとんど興味も無いし、知識もありません。笑

(車で興味あるのはトミカくらい。)

 

 

小説のテーマ「価値観」について、共感できる部分はあるか

 

主人公の「太郎」は、街中で高級外車を度々見かけるがその所有者のほとんどが、いわゆるご老人であったため、カッコイイ車に見合うのは「若くてフレッシュな、自分のような人間だ。そういう人間こそ乗るべき車でなはいか。」と考える。

 

起業してまだ1、2年ではあるものの、ポルシェが買えないというわけではない。

太郎の思う“成功者の証”としてポルシェを購入。

更なる高みへと向かう。

 

しかし、自分の周りにいる同年代の人間にポルシェの良さを分かってくれる人は少ない。

そういう人が大多数であっても、「自分の価値観の方が正しい。」

そう言い聞かせながら仕事をする。

 

本当の価値を分からないヤツを相手にする必要なんかない。

自分はもっと高いところ、全てを手に入れるところを目指しているんだ!

 

こんな雰囲気で、物語の前半は進んでいきます。

ところが・・・

 

闇社会との繋がりを持った関係で、命の危機にさらされたり

彼女と思っていた女性に想定外の言葉を発せられたり

仮想通貨の投資で失敗したり・・・

 

色々なトラブルが立て続けに起こり

ハラハラしながら読み進めてしまう後半。

 

「ポルシェ太郎」の最後、彼自身の価値観はどう変化するのか!?

変化する前の太郎、変化した後の太郎。

それぞれに自分が共感できる部分はあるか?

というところが見どころです★

 

 

 小説の中の名言!?引用

 

人は人のことをろくに見ていない。

否。人のことを見てはいる。

しかし、当人が見て欲しがっているのとは別の面を

他人は見ているのだ。

 

小説からの引用ですが

自分自身にも当てはまる!?と感じる部分はありませんか?

 

例えば

 

自分が気にかけていることなど、他人から見れば大した問題でもなく

自分が考えてもみなかったところを見ていたりする。

 

だったり

 

自分的には短所だと思っていた事も、他人から見れば長所に見えていたりする。

とか。

 

 

 自分がお金をかけたい部分(服やアクセサリーなど・・・)に対しての周りからの反応って、意外とアッサリしていることが多いですよね。 

 

 

おわりに

今回、羽田圭介さんの作品は2冊目でした。

私もそれほどまだたくさんの本を読んだとは言えませんが

 

羽田さんの作品は、めっちゃ「男性的」だなぁと思います。

(抽象的な感想でスイマセンw)

 

 原田マハさんの小説は4冊読んでいますが

それを読んでからだと、さらに「男性的」だと感じました。

 

今回、出てくるのが車に関することや、闇社会との繋がりなど

そういう項目が男性的な世界観になっているとは思います。

 

ですが、小説全体を通して大きなテーマの一つになっているのが「価値観」です。

それらを表現するのにSNSを見たり投稿したり、

投稿をする側、見る側の心理描写も書かれていますから

 

そういうところは現代的で

男女関わらず、“現代を生きる人”ならば共感できる部分はあると思います!

 

まだ読んでいない方は是非

ご参考にしてみてくださいね。