東野圭吾☆映画【人魚の眠る家】涙の結末・感想「すぐに答えの出ない複雑なテーマ」
こんにちは。
2018年11月に劇場公開されていた「人魚の眠る家」を鑑賞しました。
東野圭吾さんの小説が原作となっている作品を鑑賞したのは、これが二つ目になります。
直近では「パラレル・ワールド・ラブストーリー」が公開(2019年5月31日)されていますね。東野さんの作品は、一つ知る度に他の作品も鑑賞してみたい!と思わせられます。
因みに、今年の初めには、同じく東野圭吾さん原作の映画「マスカレードホテル」を観に行きました。
東野圭吾さん原作☆映画「マスカレードホテル」に関連するの記事
shizukubooknavi.hatenablog.com
「マスカレードホテル」は連続殺人事件とその犯人を探る
長編ミステリーとなっています。
それに対し今回の「人魚の眠る家」はヒューマンミステリと紹介されています。
命に関わる白黒答えの出にくい内容がテーマとなっていて、ラストは涙なしには見れません。
あらすじ・感想などまとめてみました。
この記事でわかること
映画情報
冒頭でも書きましたが、原作は東野圭吾さんによる小説。
初版発行は2015年11月。作家デビュー30周年作品。
作家デビュー30周年とは、単純にスゴイですね。驚
この本自体も発売から1ヶ月で27万部を超えるベストセラーに。
東野さんは、いったい何冊ベストセラーを出すんでしょう・・・
映画は2018年11月に公開されました。
あらすじ
突然の事故。眠り続ける娘。
奇跡を信じた決断が、運命を狂わせていく__
愛する娘の悲劇に直面し、究極の選択を迫られた両親の苦悩を描き出す。2人の子どもを持つ播磨薫子と夫・和昌は現在別居中で、娘の小学校受験が終わったら離婚することになっていた。そんなある日、娘の瑞穂がプールで溺れ、意識不明の状態に陥ってしまう。回復の見込みがないと診断され、深く眠り続ける娘を前に、薫子と和昌はある決断を下すが、そのことが次第に運命の歯車を狂わせていく。
映画.COMより引用
監督・キャスト
監督
堤幸彦さん(つつみゆきひこ)
主な監督作品はSPECシリーズ、最新作に十二人の死にたい子どもたち(2019年1月公開)など
キャスト
篠原涼子さん(主演・意識を失った娘の母親役)
この作品で、報知映画賞・主演女優賞を受賞!
プライベートでも実際にお子さんを持つ現役のお母さんでいらっしゃいますので、母親役はぴったりですね。
最新映画「今日も嫌がらせ弁当」でも母親役をされていて、こちらの映画も気になる!!
テレビに映画に引っ張りだこ!
今年48歳だそうで、これは個人的に驚きです(゜゜)
この作品では、最初に「浮気した夫」として少々ネガティブなイメージで出てきますが、突然の「娘の事故」という悲劇に向き合い苦悩する、子どもを愛する父親を熱演されています。
ラストシーンは涙ちょちょぎれ(号泣レベル)
その他のキャストは
松坂慶子さん(事故に遭う娘の祖母)
山口沙弥加さん(篠原涼子さんの妹)
坂口健太郎さん(意識不明の娘を最新技術で治療する研究員)
川栄李奈さん(坂口さん演じる研究員の彼女役)
稲垣來泉ちゃん(事故に遭って眠り続ける娘役)
田中哲司さん(意識を失った娘の担当、脳外科医)など
それぞれに、それぞれの立場・視点で消化しきれぬ複雑な心境が描かれていて、どのキャストも映画には欠かせない重要な存在感があります!
感想
今回の内容のテーマは、すぐに〇・×の答えが出せない複雑なテーマだと感じます。
起きてほしくはないけど、ある意味どんな人にも起こり得る事故。
意識はないが、心臓は動いていて寝息もはっきりと聞こえる。
しかし、再び目覚める可能性は極めて低い。
身近な家族が同じような状況になった時、自分ならどうするか。
他人事のようでありながら、その可能性とは万人が平等に隣り合わせなのではないでしょうか。
だからこそ、自分がこんな立場になったらどうするか?
というところで、割と感情移入して見入ってしまう作品です。
ストーリーが進んでいく中、なかなかはっきりとした答えは出てこない。
それでもラストシーンでは、それまでの苦悩に対する一つの「答え」が出されたように、ゆっくりとモヤモヤが解き放たれていく。(そこで号泣)
それぞれの状況によって、選択が変わり
それに伴って答えも若干変わってくることだとは思います。
そんな複雑なテーマではありますが
この映画を見て、「自分事」として考えるきっかけができたのはよかったのではないかと感じています。