羽田圭介著【スクラップ・アンド・ビルド】感想。(芥川賞作品読んでみた)
どうも。
夏でも食欲が落ちない
割と胃腸が強めらしい
ミーハー主婦Shizukuです。
先日、羽田圭介さんの「スクラップ・アンド・ビルド」
読み終えました。
芥川賞受賞作品ですので
知っている方も多いと思います。
ここのところ映画の感想の投稿が続いていましたが
合間にちょこちょこ本も読んでいました。
というか、年々自分の語彙力が下がっているような気がして・・・
ある意味危機感を覚えているので、読書は唯一
今の自分に課している課題でもある、といったところでしょうか。
多少大げさに聞こえますが
「今週中に10キロは走るんだ!」みたいな目標を立てるように
「今週中にこの本とあの本を読了するんだ!!」みたいな。
誰にも知られることのない、小さな戦いを
読書を通して「忍耐力」を養うために続けています。
(自分で言っててようわからん。)
前置きが長くなりましたが、肝心の本の感想をここから書いていきます。
そもそも、なぜこれを選んだかというと
最近手に取っていた本が、全部女性の作家さんだったんですね。
それで、何となく
女性作家さんに飽きてしまって。。。笑
「飽きた」というと、とても生意気なんですが
音楽と一緒で、クラシックやボサノバが聞きたい日もあれば
ガンガン・イケイケのロックやR&Bが聞きたい日もある、みたいな。
(実生活は全くロックな日常ではないけどネ)
ということで
前から公式You Tubeチャンネルも好きで
ちょくちょく拝見していた羽田さんの本を選んだというわけです。
そして、本の感想ですが、簡単にまとめていうと・・・
こんな感じでした。
いつものごとく、超個人的な感想ではありますが
もう少し詳しく書いていきましょう。
想像していたよりも読みやすかった
芥川賞受賞作品という事で、さらに有名になった作品の一つであるとは思いますが、そもそも「芥川賞」ってなんなんでしょう?
Wikipediaで調べてみますと・・・
芥川龍之介賞、通称芥川賞は、純文学の新人に与えられる文学賞である。文藝春秋社内の日本文学振興会によって選考が行われ、賞が授与される。
と、このような説明になっています。
純文学と聞くと「何か読みづらそう。。。」
と思ってたので、何となく遠ざけていたのですが
この「スクラップ・アンド・ビルド」は以外に!
想像していたよりもスラスラと読めました。
この本のおかげで、他の芥川賞作品も読んでみたい!
そう思えるようになりました。
ていうか、そもそも「純文学」って何なんでしょうね・・・笑
主人公と著者の羽田さんを重ねてしまう
小説に登場するメインキャラクターに20代の青年が居ます。
話の中で、彼が筋トレに励む描写が多く出てきます。
また筋トレだけでなく、筋トレによって生じる体内の変化(例えばホルモンの話とか)も文章の中に出てくるのです。
その辺りが読んでいて、著者の羽田さんと重なるように感じたのです。
というのも、バラエティに出ていた時や取材の中での羽田さんの発言で
「鳥ハムをまとめて作り置きしている。美味しくて完璧な食事だ。」
「女性がデトックスで半身浴すると言うのが納得できない。デトックスの八割は排便だから、半身浴するよりまず便秘を治した方がいい。全然科学的じゃない。」
などw
そんな発言があったので、そういうところから
本の青年と羽田さんが重なるようなイメージを受けました。
また、羽田さん自身もプライベートでジムに通っているとの情報もあります。
小説の中に出てくる筋トレについても、恐らく羽田さんが実践されていることなんだろうな~と、読みながら勝手に想像しておりました。笑
絶妙な薄さで程よいボリューム感
こういうと失礼なんですが、本自体はそんなにページ数が多くはなく
読書慣れしていない人でも手に取りやすい絶妙な薄さなんです。
話題になった本であっても、アホみたいに分厚~い本だと
それだけで遠ざけてしまいませんか!?笑
そういう意味で、手に取りやすい一冊であると思います。
(褒めてます。)
さらに、内容が高齢者介護の話なので
どんな人にでも遭遇する可能性のある、身近な内容がテーマです。
そういった意味でも読みやすいと感じました。
おわりに
小説を読み終えると、「この本を映像化するならどんな風になるかな?」と
生意気にも勝手に妄想する癖がついているのですが、今回も自分なりに考えてみました。笑
その1
インディーズ映画風に製作し、問題定義型のような作品に仕上げる。
原作に忠実に、「介護」という身近なテーマを一般的な視点とはちょっと違う視点(ある目的を達成するために敢えて「丁寧で過剰な」介護をする)で作成する。
どちらかというと、介護する孫側からの視点を軸にしていく。
その2
ずる賢い爺さんのワガママをコメディタッチで描く。
弱った自分を過剰に演じ、家族の優しさを逆手に取り、実は自分が楽に長生きできるように周りを転がしている。
そんな狡猾な爺さん目線を軸にしていく。
こんな感じでしょうか。笑
以上、超個人的で勝手な内容ではありますが感想をまとめてみました。
他の羽田さんの小説も、ぜひ読んでみたいです。
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